スノウチニュース<№223> 令和5年5月


【鉄骨需要月別統計】
3月鉄骨需要量は27万8,450トン(前年同月比21.9%減)
22年度総需要量431万6,450トン(前年同期比7.3%減)

国土交通省が4月28日発表した「建築物着工統計調査」の2023年3月着工総面積は8,598千平方メ―トル(前年同月比12.2%減)となり、前年同月比では2ヵ月連続減となった。10,000千平方メートル割れは7ヵ月連続となった。8,000平方メートル台は、22年1月の8,622平方メートル以来の水準となった。
建築主別は、▽公共建築物が391千平方メートル(同3.2%減)となり、同1ヵ月で減少となった。▽民間建築物は8,207千平方メートル(同12.6%減)となり、同2ヵ月連続減となった。
用途別は、▽居住建築物は5,794千平方メートル(同6.0%減)となり、同7ヵ月連続減となった。▽非居住建築物は2,803千平方メートル(同22.7%減)となり、同2ヵ月連続減となった。
構造別は、鉄骨建築の▽鉄骨造(S造)が2,672千平方メートル(同23.9%増)となり、同1ヵ月で減少となった。▽鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)が225千平方メートル(同123.3%増)の大幅増となり、同1ヵ月で増加となった。
一方、▽鉄筋コンクリート造(RC造)が1,999千平方メートル(同3.7%減)となり、同4ヵ月ぶりの減少となった。▽木造(W造)が3,634千平方メートル(同9.9%減)となり、同15ヵ月連続減となった。
鉄骨需要換算では、▽S造は26万7,200トン(前年同月比23.9%減)となり、同1ヵ月で減少となった。▽SRC造は11,250トン(同123.3%増)の大幅増となり、同1ヵ月で増加となった。鉄骨造の合計では前月比19.5%減の27万8,450トン(前年同月比21.9%減)となった。
23暦年(1~3月)の需要量は、▽S造が90万9,400トン(前年同期比11.7%減)、▽SRC造が3万4,300トン(同44.1%増)となり、鉄骨造の合計では94万3,700トン(同10.5%減)となった
一方、22年度の総需要量は、▽S造が419万7,500トン(前年同期比7.9%減)、▽SRC造が11万8,950トン(同21.0%増)となり、鉄骨造の合計では431万6,450トン(同7.3%減)となった。

22年3月-23年3月 鉄骨需要量の推移

年/月 S造(TON) 前年比(%) SRC造(TON) 前年比(%) 鉄骨造計(TON) 前年比(%)
2022/3 351,300 -6.7 5,050 73.2 356,350 7.8
4 403,100 4.0 14,700 144.8 417,800 -6.1
5 341,400 -11.9 15,050 178.2 356,450 6.1
6 424,700 3.0 6,500 -25.6 431,200 -9.3
7 434,900 17.5 12,300 126.0 447,200 2.4
8 350,100 8.6 6,350 73 356,450 19.1
321,600 -6.1 3,700 -58.7 325,300 -7.5
10 345,200 -35.0 10,700 -2.5 355,900 -34.3
11 345,600 -0.2 8,000 13.4 353,600 0.1
12 318,600 -25.5 7,150 -60.6 325,750 -26.9
2023/1 299,000 -14.0 20,150 178.8 319,150 -10.0
343,200 3.5 2,900 -74.7 346,100 0.9
3 267,200 -23.9 11,250 123.3 278,450 -21.9
暦年計(23/1~3) 909,400 -11.7 34,300 44.1 943,700 -10.5
年度計(22/4~(23/3) 4,197,500 -7.9 118,950 21.0 4,316,450 -7.3

(国土交通省調べ)

 

【建築関連統計】
日建連3月総受注額2兆8,915億円(前年同月比3.1%減)
民間工事1兆8,989億2,800万円(同13.0%減)
22年度総受注量16兆9,146億円(前年度比9.9増)
民間受注量11兆8,593億円(同6.8%増)

日本建設業連合会(日建連)が4月27日に発表した会員企業93社の2023年3月分の受注工事総額は2兆8,914億8,100万円(前年同月比3.1%減)となり、2兆円台になったものの、前年同月比では1ヵ月で微減ながらも減少となった。うち民間工事が1兆8,989億2,800万円(同13.0%減)となり、同1ヵ月で減少となった。官公庁工事が8,982億6,400万円(同28.2%)となり、同2ヵ月連続増となった。
国内工事が2兆8,140億6,800万円(同2.5%減)となり、同1ヵ月で減少となった。民間工事の1兆8,989億2,800万円のうち、▽製造業が3,613億1,600万円(同3.3%減)となり、同2ヵ月連続減となった。▽非製造業が1兆5,376億1,200万円(同15.0%減)となり、同1ヵ月で減少となった。
官公庁工事の8,982億6,400万円のうち、▽国の機関が6,011億2,600万円(同30.2%増)となり、同2ヵ月連続増となった。▽地方の機関が2,971億3,800万円(同24.4%増)となり、同2ヵ月連続増となった。▽その他が168億7,600万円(同401.7%増)の大幅増となり、同3ヵ月ぶりの増加となった。▽海外工事が774億1,300万円(同20.9%減)となり、同1ヵ月で減少となった。
22年度の受注工事総額が16兆9,146億3,600万円(前年同期比9.9%増)となり、うち▽民間工事額が11兆8,593億2,700万円(同6.8%増)、▽官公庁工事が4兆3,234億8,200万円(同11.5%増)、▽海外工事が6,536億5,900万円(同69.7%増)となった。
3月分の地域ブロック別の受注工事額は、▽北海道が2,056億8,300万円(前年同月比63.6%増)となり、前年同月比では3ヵ月連続増となった。▽東北が1,994億7,800万円(同20.0%減)となり、同3ヵ月連続減となった。▽関東が1兆2,643億5,700万円(同3.1%減)となり、同1ヵ月で減少となった。▽北陸が658億3,000万円(同25.1%減)となり、同2ヵ月連続減となった。
▽中部が1,988億0,200万円(同9.7%増)となり、同2ヵ月連続増となった。▽近畿が5,717億5,200万円(同15.7%増)となり、同4ヵ月連続増となった。▽中国が834億5,200万円(同26.7%減)となり、同4ヵ月ぶりの減少となった。▽四国が485億9,000万円(同23.8%減)となり、同8ヵ月連続減となった。▽九州が1,761億1,800万円(同33.4%減)となり、同4ヵ月ぶりの減少となった。


2022年度の粗鋼生産8,785万トン(前年度比8.1%減)
銑鉄・粗鋼生産ともに2年ぶりの減少

日本鉄鋼連盟は2022年度の鉄鋼生産概況を発表した。それによると、銑鉄生産は6,306.9万トンと前年度比9.2%減の2年ぶりの減少。粗鋼生産は8,784.8万トン(同8.1%減)となり、2年ぶりの減少となった。
炉別生産では、▽転炉鋼が6,433.7万トン(同9.6%減)となり、▽電炉鋼が2,351.1万トン(同4.0%減)となり、前年度比では転炉鋼、電炉鋼ともに2年ぶりの減少となった。粗鋼合計に占める電炉鋼比率は26.8%と前年から1.2ポイント上昇した。
鋼種別生産では、▽普通鋼が6,810.4万トン(同7.2%減)、▽特殊鋼が1,974.4万トン(同11.3%減)となり、前年度比では普通鋼、特殊鋼ともに2年ぶりの減少となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)生産は7,745.6万トン(同7.7%減)となり、2年ぶりの減少となった。鋼種別では、▽普通鋼が6,110.2万トン(同6.8%減)、▽特殊鋼は1,635.4万トン(同10.7%減)となり、前年度比では普通鋼、特殊鋼ともに2年ぶりの減少となった。


3月の粗鋼生産748.6万トン(前年同月比5.9%減)
2月普通鋼建築用43.9万トン(前年同月比17.0%減)

日本鉄鋼連盟は4月21日に発表した2023年3月の銑鉄生産は536.1万トン(前年同月比6.2%減)となり、前年同月比で15ヵ月連続減。粗鋼生産は748.6万トン(同5.9%減)となり、同15ヵ月連続減となった。
炉別生産では、▽転炉鋼が552.9万トン(同6.2%減)となり、同15ヵ月連続減、▽電炉鋼が195.6万トン(同5.1%減)となり、同8ヵ月連続減となった。鋼種別生産では、▽普通鋼が590.9万トン(同2.6%減)となり、同15ヵ月連続減、▽特殊鋼が157.7万トン(同16.5%減)となり、同14ヵ月連続減となった。
▽熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は678.4万トン(同4.9%減)となり、同15ヵ月連続減となった。▽普通鋼熱間圧延鋼材の生産は544.9万トン(同3.1%減)となり、同10ヵ月連続減となった。▽特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は133.5万トン(同11.8%減)となり、同14ヵ月連続減となった。
一方、2月の普通鋼鋼材用途別受注量は、▽建築用が43万9,676トン(前年同月比17.0%減)。うち▽非住宅が29万1,739トン(同30.0%減)、▽住宅が14万7,937トン(同31.4%増)となった。
22年度(4~2月)の普通鋼鋼材用途別受注量では、▽建築用が513万2,586トン(前年同期比6.4%減)。うち▽非住宅が369万4,843トン(同8.9%減)となり、▽住宅が143万7,743トン(同0.8%増)となった。


2月溶接材料の出荷量1万6,961トン(前年同月比3.3%減)
22年度(4~2月)総出荷量19万0,456トン(前年同期比4.1%減)

日本溶接材料工業会が発表した2023年2月の溶接材料実績(生産・出荷・在庫)は、▽生産量が1万7,007トン(前年同月比7.5%減)となり、前年同月比では4ヵ月連続減。▽出荷量が1万6,961トン(同3.3%減)となり、同5ヵ月連続減。▽在庫量が1万7,468トン(同18.1%増)となり、同12ヵ月連続増となった。
生産量の主な品種は▽ソリッドワイヤ(SW)が7,090トン(同6.6%減)となり、同4ヵ月連続減。▽フラックス入りワイヤ(FCW)が5,241トン(同12.8%減)となり、同1ヵ月で減少。▽被覆アーク溶接棒が2,533トン(同13.2%増)となり、同1ヵ月で増加。その他を含む生産量計では1万7,007トン(同7.5%減)となった。
出荷量の主な品種は▽SWが7,156トン(同1.7%増)となり、同3ヵ月ぶりの増加。▽FCWが5,330トン(同10.4%減)となり、同7ヵ月連続減。▽溶接棒が2,340トン(同10.3%増)となり、同2ヵ月連続増。その他を含む出荷量計では1万6,961トン(同3.3%減)となった。
在庫量の主な品種は▽SWが6,639トン(同15.9%増)となり、同13ヵ月連続増。▽FCWが6,273トン(同32.4%増)となり、同7ヵ月連続増。▽溶接棒が2,650トン(同16.7%減)となり、同6ヵ月連続減。その他を含む在庫量計では1万7,468トン(同18.1%増)となった。
22年度(4~2月)の総生産量は19万0,436トン(前年同期比3.4%減)となり、総出荷量では19万0,451トン(同4.1%減)。22暦年(1~2月)の総生産量は3万2,807トン(前年同期比6.1%減)となり、総出荷量では3万3,141トン(同5.1%減)。
なお、財務省の貿易統計による2月の輸出量は2,629トン(前年同月比19.9%減)となり、輸入量は4,694トン(同17.8%減)となった。

22年2月-23年2月 溶接材料月別実績表

生産量 単位/トン
年/年度 ソリッドワイヤ 前年比
フラックス入りワイヤ 前年比
被 覆
溶接棒
前年比
合 計 前年比
2 7,592 12.0 6,011 6.5 2,236 12.8 18,387 8.9
3 8,376 13.6 7,162 23.7 2,339 8.4 20,053 12.6
2022年度 4 7,017 ▼5.5 5,910 ▼2.3 1,839 ▼14.3 16,997 ▼7.1
5 7,022 ▼4.2 5,245 ▼1.1 1,648 ▼17.4 16,178 ▼4.4
6 7,432 ▼6.5 6,208 ▼4.3 1,894 ▼22.1 18,139 ▼5.9
7 7,347 ▼4.4 5,451 ▼7.0 1,994 ▼10.1 17,444 ▼3.0
8 5,788 ▼9.2 5,357 16.8 1,938 ▼19.5 15,415 0.3
9 7,657 1.9 5,777 ▼5.8 2,155 ▼10.4 18,202 0.3
10 8,130 3.9 6,078 ▼5.5 2,154 ▼12.8 19,084 1.5
11 7,734 ▼2.4 6,364 ▼0.4 2,268 ▼6.2 18,896 ▼1.3
12 6,867 ▼8.3 5,419 ▼9.9 2,575 7.4 17,274 ▼5.3
2023暦年 1 6,420 ▼9.0 5,186 6.5 2,095 ▼2.1 15,800 ▼4.6
2 7,090 ▼6.6 5,241 ▼12.8 2,533 13.2 17,007 ▼7.5
2022年度
(4~2月)
78,504 ▼4.4 62,236 ▼3.0 23,093 ▼8.6 190,436 ▼3.4
2023暦年
(1~2月)
13,510 ▼7.8 10,427 ▼4.1 4,628 5.3 32,807 ▼6.1

注:合計はその他の溶接材料を含めたもの。

出荷量 単位/トン
年/年度 ソリッドワイヤ 前年比
フラックス入りワイヤ 前年比
被 覆
溶接棒
前年比
合 計 前年比
2 7,039 2.8 5,951 4.6 2,121 6.7 17,544 4.1
3 7,915 8.9 6,149 13.8 1,845 ▼3.3 18,264 5.7
2022年度 4 7,190 ▼20.1 5,633 ▼14.1 1,883 ▼24.6 16,806 ▼14.7
5 6,796 ▼2.0 5,521 ▼5.9 1,881 ▼12.3 16,289 ▼4.3
6 7,330 ▼8.2 5,693 ▼10.2 2,366 6.8 18,000 ▼5.2
7 6,903 ▼6.1 5,984 7.7 1,977 ▼5.9 17,498 1.9
8 6,360 ▼6.9 5,503 ▼0.6 2,154 ▼8.1 16,497 ▼2.2
9 8,005 ▼2.7 5,948 ▼1.9 2,372 10.1 18,991 0.9
10 7,335 ▼0.6 5,722 ▼9.5 2,186 7.9 17,923 ▼1.0
11 7,630 2.3 5,821 ▼1.9 2,378 3.6 18,250 ▼0.2
12 7,073 ▼8.5 5,376 ▼13.5 2,202 ▼6.2 17,056 ▼8.3
2023暦年 1 6,282 ▼13.6 5,306 ▼4.2 2,382 15.1 16,180 ▼6.9
2 7,156 1.7 5,330 ▼10.4 2,340 10.3 16,961 ▼3.3
2022年度
(4~2月)
78,060 ▼5.1 61,837 ▼6.1 24,121 ▼2.2 190,451 ▼4.1
2023暦年
(1~2月)
13,438 ▼6.1 10,636 ▼7.4 4,722 12.7 33,141 ▼5.1

注:合計はその他の溶接材料を含めたもの。

日本溶接材料工業会

 

【建築プロジェクト】
釧路市立釧路総合病院 新棟は戸田建設が着工
S造・一部RC造、地下1階・地上12階ほか、延床4.1万平米

釧路市は春彩湖岬の春彩公園、市立博物館と隣接する市立釧路総合病院(釧路市春湖台1-12)の新棟及び関連施設建設を2018年9月着工、21年9月開院で進めてきが契約設計JVとの契約解除もあり、新たな建設計画により4年5ヵ月遅れの着工、6年遅れの完成となった。
新たな計画は、現病院(敷地面積約3万2,140平方メートル)のうち既存施設の▽中央診療・入院棟▽外来棟(第1、第2)の2棟を解体し、▽新棟S造・一部RC造、地下1階・地上12階建て、延べ床面積約3万9,110平方メートル(535床)を建設。さらに▽リハビリ棟S造、地下1階・平屋建て、同2.080平方メートル▽接続棟S造、地上4階建て、同300平方メートル▽既存3棟の改修工事となる。
設計は横河建築設計事務所・戸田建設JVが担当。施工は戸田建設が契約額229億9,700万円(税込み)で受注。工期は25年1月に着工し、27年9月に完成する予定。
同病院は84年6月に建設以来、数度の改修により外観は維持してきたものの、施設設備の老朽化や施設の面積が狭く、最新の大型医療機器導入が困難な状況などから新棟を含む施設の建設に踏み切った。釧路・根室地域の中核となる総合病院であり、これらのさまざまな課題を解消し、将来にわたり地域における役割を果たしていくため、老朽化した施設を解体し、新棟とリハビリ棟、接続棟の3棟建設となった。
改修する既存棟は▽増築入院棟SRC造・一部RC造、地下1階・地上8階建て、延べ床面積約7,420平方メートル▽第3外来棟RC造、地下2階・地上2階建て、同3,448平方メートル▽2階建てサービス棟の3棟となる。各棟との配置は、接続棟により新棟と増築外来棟がつながり、さらにリハビリ棟と第3外来棟は地下通路でつながる。なお、同病院には▽精神科棟▽高等看護学院棟▽立体駐車場は今回の計画に入っていない。


【時論・公論】
普及するキャンピングカーの現況

過日、BSテレビ番組の『走る別荘!車中泊の旅』の単身旅を観た。走る別荘こと「キャンピングカー」で家族と愛犬連れ旅は最高の行楽である。拙宅の地域でガレージにキャンピングカーを駐車している家が何軒か見受けられる。キャンピングカーは和製英語で正式には「レクリエーションビーグル」(Recreational vehicle/RV)である。
日本RV協会(JRVA)HPを開くと、<キャンピングカーを日本の文化に>のキャッチフレーズに様々な情報が紹介されている。まず興味のあるRV保有台数は、2021年調査で13万6,000台となり、10年で倍増している。
現在のRV台数は、この数年の伸び率からして18万台超と思われる。保有者職業は、会社員(35.7%)▽退職者(26.0%)▽自営業者(12.7%)▽会社役員(13.3%)▽公務員(7.8%)▽その他(4.5%)。年齢層では、70代(9.3%)▽60代(41.9%)▽50代(33.1%)▽40代(13.4%)▽30代(2.1%)。年収では、1千万円台(22.6%)▽800~900万台(18.2%)▽600~700万円台(20.3%)▽500万円未満(34.0%)。
今から30年以上前の体験だが、近畿地区の鉄構工業協同組合のT理事長が「わしは息子に経営を任せたら、家内と車で全国各地の景勝地を巡るのが夢や~」と語り、ご子息との企業継承に賭ける話の延長から全国ドライブ構想を聴かされ、「寝泊りできるキャンピングカーで?」と聞くと、「それ、それだが国産には良いキャンピングカーがない。購入となれば輸入車になるが、相当の金額らしい」など、いつ実現するか分からない話で盛り上がった。
再び、JRVA調査情報に戻る。RV購入のきっかけの問いには、旅行(90.2%)▽キャンプ(51.7%)▽ペットとの旅行(38.7%)▽趣味(37.9%)▽防災・震災対策(25.3%)▽ビジネス(2.4%)と、多目的用途になる。
宿泊場所は、RVパーク(59.3%)▽道の駅(78.3%)▽高速道のSA・PA(54.5%)▽キャンプ場(44.1%)▽くるまの旅パーク(22.3%)。だが、RVの登録台数は年々増加し、どこの行楽地も増えているが、何故かキャンプ場の利用率はこの数年5%と変化していない。いま流行りの<ひとりキャンプ>に遠慮する向きもあるか?
車種と価格では、自走式ではフルコン(1千~2千万円)▽キャブコン(500~1千万円)▽バスコン(1千~2千万円)▽バンコン(200~800万円)▽軽キャンパー(100~200万円)▽トラキャン(200~800万円)。トレーラー式(200~1千万円)。このうち普及する車種は自走式のバスコンとトラキャン。最後に、JRCAはRVオーナーに<長期滞在やキャンプ行為、ごみの不法投棄など公共駐車場における「マナー10ヵ条」>を強く啓発している。
【加藤 文雄】