スノウチニュース<№255> 2026年1月


【建築関連統計】
11月の鉄骨需要量は22万4,850トン(前年同月比23.3%減)
25年度(4月~11月)鉄骨需要量230万8,350トン(前年同期比8.8%減)

国土交通省が12月25日に発表した「建築物着工統計調査」による2025年11月着工総面積は7,220千平方メートル(前年同月比14.5%減)となり、前年同月比では8ヵ月連続減少となった。
建築主別は、▽公共建築物が210千平方メートル(同43.5%減)となり、同2ヵ月連続減少。▽民間建築物は7,010千平方メートル(同13.1%減)となり、同8ヵ月連続減少となった。
用途別は、▽居住建築物は4,860千平方メートル(同8.1%減)となり、同8ヵ月連続減少。▽非居住建築物は2,360千平方メートル(同25.1%減)となり、同6ヵ月連続減少となった。
構造別では、▽鉄骨造(S造)が2,234千平方メートル(同21.1%減)となり、同6ヵ月連続減少。▽鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)が29千平方メートル(同85.4%減)となり、同2ヵ月連続減少。▽鉄筋コンクリート造(RC造)が1,221千平方メートル(同18.0%減)となり、同1ヵ月で減少。▽木造(W造)が3,660千平方メートル(同4.7%減)となり、同8ヵ月連続減少となった。
鉄骨系の需要換算では、▽S造は22万3,400トン(前年同月比21.1%減)となり、同6ヵ月連続減少。▽SRC造は1,450トン(同85.6%減)となり、同2ヵ月で連続減少。鉄骨系合計では前月比23.9%減の22万4,850トン(同23.3%減)となった。
25暦年(1月~11月)の鉄骨需要量は、▽S造が310万0,500トン(前年同期比8.9%減)、▽SRC造が5万1,550トン(同27.0%減)となり、鉄骨系合計では315万2,050トン(同9.3%減)となった。
25年度(4月~11月)の鉄骨需要量は、▽S造が227万9,500トン(前年同期比7.8%減)、▽SRC造が28,850トン(同52.4%減)となり、鉄骨系合計では230万8,350トン(同8.8%減)となった。

24年11月-25年11月 鉄骨系需要量の推移

年/年度 S造 前年比 SRC造 前年比 鉄骨造計 前年比
2024年 11 283,200 2.1% 10,050 154.2% 293,250 4.2%
12 276,500 -13.8% 3,350 -18.3% 279,850 -13.8%
2025年 1 249,600 -21.4% 8,100 153.2% 257,700 -19.6%
2 266,800 -10.2% 8,350 204.3% 275,150 -8.3%
3 304,700 -4.0% 6,300 55.8% 311,000 -3.2%
2025年度 4 375,100 -1.3% 3,650 -52.6% 378,750 -2.3%
5 288,500 4.6% 2,650 -60.7% 291,150 3.0%
6 266,700 -15.0% 3,150 -35.7% 269,850 -15.3%
7 253,900 -21.1% 3,950 61.2% 257,850 -20.4%
8 263,700 -3.5% 1,650 -83.8% 265,350 -6.4%
9 314,400 -4.1% 10,500 600.0% 324,900 -1.4%
10 293,700 -0.6% 1,800 -89.4% 295,500 -5.5%
11 223,400 -21.1% 1,450 -85.6% 224,850 -23.3%
2025年度(4月-11月) 2,279,500 -7.8% 28,850 -52.4% 2,308,350 -8.8%
2025暦年(1月-11月) 3,100,500 -8.9% 51,550 -27.0% 3,152,050 -9.3%

 

(国土交通省調べ)

 


日建連の11月総受注額約1兆1,754億円(前年同月比2.0%増)
民間工事は9,229億3,800万円(同3.3%増)

日本建設業連合会(日建連)が12月25日に発表した会員企業92社の2025年11月分の受注工事総額は1兆1,753億9,300万円(前年同月比2.0%増)となり、前年同月比では1ヵ月で増加となった。そのうち、▽国内工事が1兆1,297億0,300万円(同1.2%増)となり、同1ヵ月で増加、▽海外工事が456億9,000万円(同27.5%増)となり、同月比では1ヶ月で増加となった。
▽民間工事が9,229億3,800万円(同3.3%増)となり、同1ヵ月で増加、▽官公庁工事が2,008億2,300万円(同9.5%減)となり、同1ヵ月で減少となった。
民間工事の9,229億3,800万円のうち、▽製造業が1,793億3,900万円(同3.7%減)となり、同2ヵ月連続で減少、▽非製造業が7,435億9,900万円(同5.1%増)となり、同1ヵ月で増加となった。官公庁工事の2,008億2,300万円のうち、▽国の機関が1,297億8,800万円(同0.2%増)となり、同2ヵ月連続で増加、▽地方の機関が710億3,500万円(同23.2%減)となり、同3ヵ月ぶりで減少、▽その他が59億4,200万円(同814.2%増)となり、同4ヵ月ぶりに増加となった。
2025暦年(1月~11月)の受注総工事額が18兆9,312億4,600万円(前年同期比11.3%増)となった。▽民間工事が14兆1,205億5,200万円(同19.0%増)、▽官公庁工事が4兆1,296億8,000万円(同7.3%減)、▽海外工事が6,534億5,700万円(同4.0%増)となった。
2025年度(4月~11月)の受注総工事額が12兆4,454億2,200万円(前年同期比14.2%増)となった。▽民間工事が9兆6,403億4,500万円(同20.6%増)、▽官公庁工事が2兆3,166億3,500万円(同5.5%減)、▽海外工事が4,690億5,200万円(同16.2%増)となった。



地域ブロック別受注実績

日建連・地域ブロック別による11月の受注工事額では、▽北海道が605億3,500万円(前年同月比38.4%増)となり、前年同月比では1ヵ月で増加、▽東北が269億5,500万円(同52.4%減)となり、同3ヵ月ぶりで減少、▽関東が5,014億3,500万円(同14.6%減)となり、同3ヵ月連続で減少、▽北陸が203億2,400万円(同17.2%減)となり、同3ヵ月連続で減少となった。
▽中部が1,056億5,400万円(同19.1%増)となり、同1ヵ月で増加、▽近畿が3,197億1,800万円(同97.1%増)となり、同1ヵ月で増加、▽中国が177億1,000万円(同34.6%減)となり、同5ヵ月ぶりに減少、▽四国が135億0,000万円(同35.0%減)となり、同1ヵ月で減少、▽九州が638億6,100万円(同39.2%減)となり、同4ヵ月ぶりに減少となった。



11月の粗鋼生産量は677.4万トン(前年同月比1.6%減)
10月の普通鋼建築用受注量43.2万トン(前年同月比6.3%増)

日本鉄鋼連盟が12月22日発表した2025年11月の銑鉄生産は483.8万トン(前年同月比3.5%減)となり、前年同月比で8ヵ月連続減少。粗鋼生産は677.4万トン(同1.6%減)となり、同8ヵ月連続減少となった。
炉別生産では、▽転炉鋼が497.3万トン(同2.3%減)となり、同8ヵ月連続減少。▽電炉鋼が180.1万トン(同0.2%増)となり、同16ヵ月連ぶりの増加となった。鋼種別生産では、 ▽普通鋼が523.3万トン(同1.5%減)となり、同2ヵ月ぶりの減少。▽特殊鋼が154.1万トン(同2.1%減)となり、同3ヵ月連続の減少となった。
熱間圧延鋼材(普通鋼、特殊鋼の合計)の生産は593.8万トン(前年同月比1.4%減)となり、同11ヵ月連続減少。▽普通鋼熱間圧延鋼材の生産は469.1万トン(同0.9%減)となり、同11ヵ月連続減少。▽特殊鋼熱間圧延鋼材の生産は124.8万トン(同3.4%減)となり、同2ヵ月連続の減少となった。
なお、10月の普通鋼鋼材用途別受注量は、▽建築用が43万2,052トン(前年同月比6.3%増)。うち▽非住宅が30万1,803トン(同6.2%増)、▽住宅が13万0,249トン(同6.5%増)となった。
用途別受注量の25暦年(1月~10月)では、▽建築用が397万2,883トン(前年同期比1.8%減)。うち▽非住宅が274万6,390トン(同2.3%減)、▽住宅が122万6,493トン(同0.6%減)となった。
25年度(4月~10月)では、▽建築用が278万9,311トン(前年同期比0.2%増)。うち▽非住宅が193万5,595トン(同0.4%減)▽住宅が85万3,716トン(同1.7%増)となった。


10月の溶接材料出荷量1万5,634トン(前年同月比5.4%増)
25年度(4月~10月)の総出荷量10万7,629トン(前年同期比1.1%増)

日本溶接材料工業会が発表した2025年10月の溶接材料出荷量が1万5,634トン(前年同月比5.4%増)となり、前年同月比では5ヵ月連続で増加となった。
出荷量の主な品種は、▽ソリッドワイヤ(SW)が6,297トン(同8.2%増)となり、同1ヵ月で増加。▽フラックス入りワイヤ(FCW)が5,550トン(同3.8%増)となり、同3ヵ月連続で増加。▽被覆溶接棒が1,428トン(同2.3%増)となり、同1ヵ月で増加。その他を含む出荷量計では1万5,634トンとなった。
25暦年(1月~10月)の出荷量は、▽SWが6万2,310トン(前年同期比7.5%減)、▽FCWが5万3,739トン(同1.3%減)、▽溶接棒が1万4,923トン(同2.9%減)、その他を含む出荷量計での総出荷量は15万3,502トン(同2.3%減)となった。
25年度(4月~10月)の出荷量は、▽SWが4万3,676トン(前年同期比4.3%減)、▽FCWが3万7,733トン(同2.0%増)、▽溶接棒が9,936トン(同2.3%減)、その他を含む出荷量計での総出荷量は10万7,629トン(同1.1%増)となった。


溶接材料10月の貿易統計

財務省の貿易統計による溶接材料10月の▽輸出量は3,096トン(同19.8%増)となり、同6ヵ月連続で増加。▽輸入量は4,673トン(同4.6%減)となり、同3ヵ月連続で減少となった。
25暦年(1月~10月)の輸出量は2万7,990トン(前年同期比19.1%増)、輸入量は4万6,458トン(同2.2%減)となった。25年度(4月~10月)の▽輸出量は1万9,530トン(同24.0%増)▽輸入量は3万2,6741トン(同1.7%減)となった。

24年10月-25年10月 溶接材料月別実績表

単位/トン
年/年度 ソリッドワイヤ 前年比
フラックス入りワイヤ 前年比
被 覆
溶接棒
前年比
合 計 前年比
2024年 10 5,818 -21.8% 5,349 -5.1% 1,396 -19.0% 14,827 -13.2%
11 6,082 -18.0% 5,309 -8.2% 1,910 9.9% 15,477 -9.3%
12 5,567 -24.7% 5,396 -5.4% 1,580 -7.7% 15,527 -7.1%
2025年 1 5,902 -11.2% 5,259 -1.7% 1,242 -26.9% 14,605 -8.9%
2 6,191 -14.3% 5,268 -9.4% 1,947 9.4% 15,193 -9.3%
3 6,541 -16.7% 5,479 -13.0% 1,798 4.0% 16,075 -10.1%
2025年度 4 5,929 -7.5% 5,268 -3.6% 1,440 -4.2% 14,757 -4.1%
5 5,748 -13.0% 5,008 -7.2% 1,358 -23.4% 14,101 -10.6%
6 6,421 -5.5% 5,387 4.4% 1,415 9.7% 15,742 2.5%
7 6,641 -5.4% 5,560 -0.2% 1,476 16.2% 16,122 0.7%
8 5,696 8.0% 5,018 3.9% 1,444 20.3% 14,305 8.7%
9 6,944 -0.5% 5,942 13.7% 1,375 -20.8% 16,968 6.8%
10 6,297 8.2% 5,550 3.8% 1,428 2.3% 15,634 5.4%
2025年度(4~10月) 43,676 -4.3% 37,733 2.0% 9,936 -2.3% 107,629 1.1%
2025暦年(1~10月) 62,310 -7.5% 53,739 -1.3% 14,923 -2.9% 153,502 -2.3%

注:合計はその他の溶接材料を含めたもの。

日本溶接材料工業会

 

【建築プロジェクト】
トーチタワー

東京駅日本橋口前の再開発エリア、TOKYO TORCH(トウキョウトーチ)街区の中心に建設中のトーチタワー。地上62階・高さ約385mを誇る超高層複合ビルで、東京の新しいランドマークとして注目されています。竣工は2028年5月末の予定です。

トーチタワーの最大の特徴は、低層部に採用された「ダイヤグリッド架構」です。建物の外周約400m、高さ約52mにわたり斜め鉄骨柱を組み合わせた三角形のフレームで外殻を形成しており、建物全体の重量約80万トンのうち約32万トンを支える、国内最大級の構造体となっています。「ダイヤグリッド架構」の鉄骨総重量は約1.1万トンで、現代の鉄骨工事で可能な最大級の大断面を持つ斜め鉄骨柱(断面1.4m×1.6m、板厚最大90mm、部材重量最大28.4t)が用いられています。現在、建物北東コーナーから建方作業が進められており、2026年2月ごろには低層部の外殻構造(9階床高さまで)が完成予定です。

このダイヤグリッド架構は、従来の垂直・水平の柱梁構造とは異なる 外殻制振構造 を実現。斜めの鉄骨柱と梁で三角構造を作ることで、地震時の揺れを抑え、安全性を高めています。建物名の由来は「世界と日本を照らすトーチ」にちなみ、その象徴的な存在感を示しています。

また、トーチタワーを取り囲む TOKYO TORCH は、オフィス街の喧騒を忘れさせる公共空間も魅力です。中心に広がる TOKYO TORCH Park は約7,000㎡の広大な広場で、芝生や水辺の要素が取り入れられ、季節ごとのイベントやマルシェも開催されます。隣接する TOKYO TORCH Terrace では、広場を見渡せるテラス席で食事やひと息つく時間を楽しむこともできます。

トーチタワーは、単なるオフィスや商業施設にとどまらず、東京の都市景観を一新し、人々に安らぎと活気をもたらす象徴的なランドマークになることが期待されています。


【時論・公論】
丙午の年が明けました。

2026年、丙午(ひのえうま)の年が幕を開けました。
明けましておめでとうございます。
十干でいう「丙」は五行では火、そして陰陽では陽にあたります。明るく燃え立つ炎を象徴し、勢いよく物事を照らし出すエネルギーを秘めた干です。
ここであらためて、十干十二支の成り立ちを少し振り返ってみましょう。
十干は、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類からなり、それぞれが五行(木・火・土・金・水)と陰陽(陽・陰)の組み合わせで構成されています。
甲(木・陽)→ 乙(木・陰)→丙(火・陽)→丁(火・陰)→戊(土・陽)→ 己(土・陰)
→庚(金・陽)→辛(金・陰)→壬(水・陽)→ 癸(水・陰)のように進みます。
このように、五行の循環と陰陽の交互が重なり、10種類が生まれています。
一方の十二支は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類。
十干(10)と十二支(12)を順番に組み合わせると、最小公倍数である60年ですべての組み合わせが一巡し、原点に戻ります。これが「六十干支」であり、生まれた年の干支が60年後の還暦で再び巡ってくる理由です。
その60通りの中で、丙午は43番目の組み合わせ。60年に一度しか現れない、特別な干支でもあります。

丙は「太陽」を思わせる力強い火の陽気を持ち、明るさ・活発さ・決断力・華やかさといった象意を帯びています。世界を照らし、周囲へエネルギーを分け与える性質を持つとされる干です。

そして十二支の「午(うま)」は、願いが叶う、商いが繁盛する象徴として古くから大切にされてきました。馬は田畑を耕し、人を運び、荷を背負い、暮らしを支える頼もしい存在でした。さらに古代には「神の乗り物」として崇められ、特別な祈願の際には生きた馬を神前に奉納する習慣がありました。この風習が形を変えて、現在の「絵馬」へと受け継がれています。

そのような丙の火の陽気と、午が持つ躍動の力が合わさる2026年は、物事が大きく動き出す年と捉えられます。長く温めてきた考えを外に打ち出したり、新しい挑戦に踏み出したりするのにふさわしいタイミングといえるでしょう。丙午の輝きは迷いを払い、進むべき方向を照らし出してくれるはずです。

勇気を持って一歩を踏み出せば、馬が大地を駆けるように、未来へ向けて力強く進める一年となるかもしれません。

【SEI】